改正道路交通法が施行され、10日が経った。
改正道路交通法
14歳以上の運転者を対象に、14項目の違反行為を繰り返すと安全講習の受講義務が課される。3年以内に2回以上の違反で受講命令が出され、3か月以内に受講しないと5万円以下の罰金が科される。
以前の記事はこちら-あなたは大丈夫?改正されたしっておかなきゃいけない道交法-
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イヤホンはNG!ではこれは……?
施行日には、TVのニュースで違反者を取り締まる映像が流され、一番の注目となっていた「イヤホンをつけながらの運転」も、大分減った様に感じます。
twitterでは、あるものをしていて警察に止められた女性が話題になっています。
朝いつものように自転車で仕事へ行く。横断歩道で信号待機。
後ろからチャリ漕いだポリスが来る→道を譲ろうと避ける→ポリス、一瞬私の顔を見る→気にせず信号青になったから渡ろうとしたとこを、警官に自転車を止めてと言われる。
不安になりながらもチャリ止める。
いきなり早口で喋りかけてくるが、聞き取れないため「あの、スミマセン!私耳が聞こえないんです。もう一回…お願いします」と言ったところ『音楽聞いてますよね?今、取り締まりをしていまして……』
「待ってください?音楽?」と聞いたところ『それイヤホンですよね?違反なんですよ。取り締まり知ってますよね?知らないふりしてもダメですよ』と言われて目が点に……。
「いやあの…これ……補 聴 器 なんですが……」
お互い無言の後、すみませんでしたと謝られる。
「大丈夫です!これパッと見た感じイヤホンに見えますよね!お手数おかけしてスミマセン!」となるべくフォローしたほうがいいかなと思って言ったら
『出来れば外して頂けたら…イヤホンと勘違いしてしまいますし今このような出来事がまた起きるかもしれませんので。ではご協力ありがとうございました。気をつけて下さい』と言われました。
そうです。補聴器を「イヤホンだと勘違いした」警察官の一連の騒動。これに投稿者は
出来れば外して頂けたらとか無理だって!補聴器外してチャリとか、後ろも右横も聞こえないし!漕げないし!
ていうかわたしイヤホンしてないから、また昨日みたいな指導を今後受けても逃げないし。全然昨日みたいにチャリ止めて補聴器説明するよ!!
とあきれつつも
確かにパッと見たらイヤホンに見えるから、誤解や勘違いが起きるかもしれんけど……悪気はなかったんだろうけど……まだまだ理解が難しいなって思った。
と、警察官に対し理解をしめしています。
小さな気遣いで変わったのでは
悪意のある方がイヤホンを補聴器と偽り、警察の業務に支障をもたらす恐れがあるのもわかります。
しかしそうでないと分かった時点で、もう少し配慮のある発言をしてほしいところですよね。
自分が間違っていたら謝る。立場など関係なく、こうありたいものです。
今後への不安、という見方
また週刊ポストでは、改正道路交通法についてこう記事にしています。
「違法なのはわかっているが、ちょっと近所まで飲みに行って、誰もいない深夜の道を数百メートル走るだけでも捕まるのは割に合わない」
「そういう自転車は取り締まりやすいだろうが、例えば道を猛スピードで走るスポーツサイクルなどは“逃げてしまえば終わり”にならないか」(会社員)
交通ジャーナリストの今井亮一氏は別の問題を指摘する。
「新制度を導入した以上、講習対象者を摘発する努力目標が警察官に課せられ“ノルマ”達成のために取り締まりが強化される可能性がある」
「また、将来的には警察官の違反現認だけで違反金を徴収できる制度が、導入される可能性も否定できません」
Yahooニュースよりhttp://www.yahoo.co.jp/
記事の通り「自転車摘発のノルマ化」の可能性は大きな問題です。歩行者の安全のための法律が、警察官の成績を目的とした取り締まりになるのは、絶対にあってはいけないことです。
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しかしこの記事の会社員のような方がいるから、厳罰化されたんだろうと呆れてものが言えません。
「近所まで飲みにいって深夜の道を数百メートル走る」
これは立派な飲酒運転であり、自分が加害者となる可能性を一切考えていないではないですか。
数百メートル走る「だけ」と考えられるなら、自転車を押して徒歩で帰宅すればいい「だけ」とはなぜ考えられないのでしょう。
スポーツサイクルのくだりも、私にはまったく共感できません。
危険運転をしたうえ、警察官の取り締まりを回避する場面を目撃したとして、私は「いずれもっと危険な目にあってしまうのではないか」と考えてしまいます。
この会社員は「あいつずるい!」とでも思うのでしょうか?逆に捕まったら、得したと思うのでしょうか。
まとめ
昨今の「エコ促進」、家計に対する自動車の維持費の圧迫からの「自転車通勤の増加」に伴い、道路には自転車が多くなっています。
今回の改正は、日常で自転車を使う人が多いため、「自転車の乗り方を縛る」といった見方にどうしてもなりがです。
ですがこの改正は「歩行者の安全を高める」「道路での事故をなくす」といった視線で考えるべきです。
自転車に乗る時には自身だけではなく、こどもやお年寄りの目線で考え、警官の目など気にしなくとも安全な運転を心がけたいものです。
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