なんと前優勝者は日本人女性！？世界で優勝した東京に店を構えるチーズ職人-ショップ掲載あり-

2015年6月7日、世界一のチーズ職人を決めるコンテスト「フロマジェコンクール」がフランスのトゥールで開かれました。

日本のチーズショップへ勤務する優勝者

最終選考に残った12人の中から優勝を勝ち取ったのは、フランス人のファビアン・デグレ（31）さん。

デグレさんはなんと日本在住で現在、東京都港区のチーズ専門店「フェルミエ」愛宕店で働いています。

こちらのフェルミエ。東京都内の直営店では他に渋谷、品川にお店を開いており、ほかには北海道札幌市でも営業しています。港区麻布には「フロマージュカフェフェルミエ」も展開しています。

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フェルミエの実直な歴史

フェルミエは1986に設立した、チーズショップとして歴史あるお店です。1999年には日本にチーズを広めたとして、フランスより農事功労章を授与されています。

こちらで扱っているチーズは、パリやミラノから200種類以上のチーズを空輸し販売しています。

そんなフェルミエのＨＰはこちら。

チーズがたくさん載っていて、見ているだけでも楽しくなる、素敵なＨＰになっていますね。

それだけではなく、チーズの楽しみ方や約80種類のレシピも掲載されています。

フェルミエでは、チーズセミナーや食べ放題のランチなども開催しており、世界一のチーズ職人にイベントで会うことが出来ちゃうかもしれませんね。

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驚きの事実！日本人女性の初代チャンピオン

さて、こちらのチーズ職人コンテスト。実は今回２度目であり、2013年に開催された第一回の初代チャンピオンは、なんと日本人女性「村瀬美幸」さんが優勝を勝ち取っています。

チーズとの出会いからの歩み

村瀬さんは短大を卒業後、航空会社ＡＮＡに就職しＣＡになります。そして仕事の一環として行うチーズサービスを通し、チーズの世界に興味を持ちました。

はじめに勉強を始めたのはワインと料理。
ワインソムリエとして有名な、田崎真也さんによる航空会社のワインクラブで勉強してソムリエの資格を取得。

料理の方の先生はチーズに詳しく、チーズを料理に使うことの美味しさもこのとき知ったようです。

そして10年ほどＣＡとして働いてたものの、CAを辞めたのち再び田崎真也さんのスクールに通うことになります。

チーズ資格取得からの世界での学習

同じ時期、日本にチーズプロフェッショナル協会が設立されます。
ワイン仲間と共に資格を取るため、この時初めて体系的にチーズの勉強を始めたそうです。

無事資格を取得した村瀬さん。
「資格を取得して終わり」ではなく、これをスタートと認識し、チーズ職人へステップアップしていきます。

出典：http://arrows-free.com/material/159.png

仕事の合間に休暇を取り、世界三大ブルーチーズの1つ「ロックフォール」の産地である南フランスの小さな村を訪れ、現地でしか味わえないチーズの魅力を体で感じたそうです。

それから一年に数回はチーズ山地を通い、知識と経験を増やしていったそうです。

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生徒から先生へ！？教室も開催

その後なんと田崎真也さんのスクールでは、教わる立場からワイン講師の立場へ移ったそうです。さらに10年ほど講師をつとめた後は、チーズについても教えるようになっていました。

田崎真也さんのスクールで講師を経験したのち、チーズの輸入販売会社に就職。
更にはチーズ教室を開くことを決意し「The Cheese Room」を設立しています。

そして、The Cheese Roomオープン翌月、世界最優秀フロマジェコンクール2013に出場。

多くの試験課題

この時の課題は全部で9つもありました。

Copyright:LeMondialduFromage2013

秤を使わず所定の重さにチーズをカットするテスト、ブラインドテイスティング、他スピーチを含む４筆記試験。そして盛り合わせプレイートの制作や、子供のためのチーズ制作などの、5種類の実技課題です。

村瀬さんは「子供のためのチーズ制作」で、メリーゴーランドをイメージした円盤状の部分が回ったり、ライトが光りチーズが浮かぶ池があったり、チーズの積み木や、野菜や果物でできた羊やねずみが添えられていたりと、ほかの参加者を圧倒する仕掛けを用いました。

この作品を本場欧州の審査員が「チーズのマジシャン」と絶賛し、高く評価され、村瀬さんは見事「大会初の優勝者」となります。

その際の優勝トロフィーがこちら