西川貴教(T.M.Revolution)さんのライブでのアンコールについての発言が話題となっています。
常々アンコールに関してお答えしていますが、基本は本編で全て完結しており、チケット代はこの本編に対して頂戴しております。更に求められ、それに応える心と心の呼応がアンコールです。本当に求めて頂ければ、いくらでもお応えします。ですから『もっと』のアピールは、強く大きくお願い致します。
— 西川貴教 (@TMR15) 2015, 6月 28
この日は佐賀県でライブをしており、どうやらこちらのコンサートで「アンコール」に対応しなかったようです。
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その理由は
昨日のアンコールに対する発言ですが、お客様にアンコールを強要している訳ではなく、アンコールを頂きステージに出ると、スマホを触ったり、着席して談笑されてることがあるので、アンコールは演る側も義務ではありませんし、お客様も強制ではありませんよ、というそもそものお話をさせて頂きました。
— 西川貴教 (@TMR15) 2015, 6月 30
会場でのこのような一部のファンの行動がきっかけとなったようですね。これに古くからのファンの方はこう反応しています。
ファンの反応
「一部の新規のファンが、ライブの楽しみ方、アンコールの仕方をしっかりと把握出来ておらず、その人達の声が小さいせいで、ファン全体の熱量が低いと捉えないでほしい」
そしてこれに対し
「アーティストがもっとやり方を新規ファンに指導する様に普及すべきだ」
という意見もあれば
「古くからのファンが新規のファンを引っ張る様に手本を見せれば解決するのでは」
と意見は分かれています。
難しい問題ですよね。会場の熱量というのは個人の熱量が集合したものであり、大きく見た場合と視野を狭くした場合では違うものが写るケースもあるでしょう。
それでもアンコールに応えようとステージに出てきた際に「スマホを触ったり、着席して談笑」というのは士気が下がって当然ではないでしょうか。
アンコールをしないアーティスト
ちなみに、他にアンコールをしないとされているアーティストを調べてみたところ
凛として時雨、ゆらゆら帝国、Cocco、吉田拓郎、ビートルズがアンコールを行っていないようです。
吉田拓郎はツアー前から「アンコールは一切なし」と告知していたそうですが、これは体調も要因だったのではと言われています。
ビートルズは売り出し当初、公演でのアンコールは応じないようエプスタインという歴史的敏腕マネージャーが指示しています。その後は本人達が「聴きたいならレコードを買ってくれ、観たいならライブに来てくれ」といったスタンスをとっています。
西川貴教の決断
このままアンコールを惰性で続ける事も可能だったと思います。ですが、西川さんはそんな気持ちでアンコールをしたくなかったのではないでしょうか。私はこの行動は勇気ある行動だと感じました。
義務かサービスか
「アンコール」に対する考え方はアーティストもお客さんも含め、人それぞれになってしまいます。
「ライブ料金の中にはアンコールも含まれる」「アンコールはサービス」これを始めたくさんの意見があります。
西川さんのライブのアンコールがどういうものか。今回の件で現在のファンの多くにはこのことがしっかりと伝わったでしょう。
ただしこれからライブに来る方で、この一件を分からない方もお客としてライブに参加していきます。
今後の課題
そうなるとやはり新規ファンに対して「西川貴教ライブのアンコールの捉え方」をどこかでレクチャーする必要があるのではないでしょうか。
そしてこれは西川さんのライブだけではなく、全てのアーティストとファンの課題になっていくでしょう。
まとめ
ファンは時間とお金を消費してライブを楽しみに行きます。そこには練習とリハーサルを重ね、体調を万全にしたアーティストがライブに臨んでいます。
スマホを触っていたお客さんは、もしかしたら自分の経験した事を「ライブに来れなかったファンにいち早く伝えたかった」のかもしれません。
その行動の是非はともかく「ライブ中にスマホをいじる」という行為はやはりアーティストに対して失礼ではないでしょうか。
どちらが上ではなくアーティストとファンは対等の関係です。会場にいる全員が、お互いに相手に敬意を払っていれば今回のような残念な結果は防げたのかもしれません。