2021年4月18日のワイドナショーでのEXIT 兼近の発言がかっこ良すぎでした。
話題は３時のヒロイン 福田麻貴による「容姿ネタをやめる」というツイートに関して
あと今度改めて詳しく書きますが、この数週間で容姿ネタに関してじっくり考える機会が何度かあって、私達は容姿に言及するネタを捨てることにしました！思いはまた書きます。エンタはそう決める前に収録したもので、さらに別番組で5月にもう一本そのようなネタが放送されますが、以降は作りません。
— ３時のヒロイン 福田麻貴 (@fukudamaki) April 8, 2021
これに兼近はこのような発言をしています。
上の世代の面白い方々って芸人同士でサーカスしてるんですよ。ナイフを投げても当たらないし空中ブランコで飛んでも取ってくれる。これが行われているのがテレビとかお笑いの世界。
これって危険な行為だから、一般のところで行われると怪我するに決まってるんですよ。
でも芸人の面白い方達はそれを理解して、危険なものだと理解しているけど、それをあえてやるから面白くなっている。
実際のスタジオの雰囲気は？（一部書き起こし）
2021年4月18日のワイドナショー、福田麻貴による「容姿ネタをやめる」に関して本人がゲストとして登場しました。
福田によると
- ここまで話題になると思わずにツイートした
- ネタ（に関してのみ）の話
- 以前より容姿ネタがうけなくなっていることを肌で感じている
とのこと。
そしてこのように続きます。
福田
容姿ネタに関してテレビで披露するときに「これでもしかしたら誰かが傷つくかも」とモヤモヤしてしまうことがなんやねんと思うようになった。
ウケないんだったらやる必要がないじゃないですか。面白いからやるのであって。
時代の流れとして「大衆的な笑い」ではなくなってしまっているのかな、というのがあって。
松本
これは難しいぞ。でも、うん。単純に3時のヒロインのポテンシャルが低いって言うこともあるかもしれない。
福田
やめてください
会場 笑
東野
兼近さんはこういう流れは当然だと？
兼近
そうですね。この流れは何か当然だと言うのは感じています。
いや松本さんの前でお笑い語るのもすごい嫌な感じなんですけど、
松本
いや聞きたい聞きたい
兼近
僕たち若い世代からすると、やっぱ「年上世代に迎合されるため」に人をいじったり、馬鹿にしたりもしてるんですよマジな話すると。
だから上の世代、おじさんと言われる世代が笑ってくれるから人をいじったり、攻撃したり怒ったりして見せるんですよ。笑っていただくために。サービスでやってて、それがお笑いだと思ってたし。
福田
でも私は、実は「それも面白いと思った上で」なんですよ。
芸人と視聴者さんの間で、価値観のねじれというか、（立場が）下にとっては「いじってもらう」「いじる」というのは親切というか、助かるし、ありがとうございますってなるんですけど、
視聴者さんは……昔は多分そのテレビの中って箱の中というか、ちょっとフェイクというのがうっすらわかってて観てたと思うんですけど、最近やっぱYouTubeとかってリアルを求められる時代になってるんで、
若ければ若いほどテレビのこともリアルにドキュメントとして捉えられているというのがあって。
そっちはわかってていじっててありがとうございますなんですけど、視聴者の人からしたら「いやかわいそうでしょ」とか「そんな傷つくでしょ」とかいうふうになってきてる。
兼近
僕思うのはほんと「お笑いってサーカス」と言う事は感じていて、実際に（この世界に）入ってみても。
やっぱ上の世代の面白い方々って、芸人同士でサーカスしてるんですよ。
だからナイフを投げても当たらないし、空中ブランコで飛んでも取ってくれる。
これが行われているのがテレビとかお笑いの世界で。
これって危険な行為だから、一般のところで行われると怪我するに決まってるんですよ。
だから当たり前のように真似して、（一般人が）ナイフ投げて刺さって「いてー怪我した」ってやってるから阿呆なんですよ、一般の人たち。
でも芸人の面白い方達はそれを理解して、危険なものだとある程度理解して、わかってるけどそれをあえてやるから面白くなるっていうか。
そういうショーとして見せてて。
だから俺なんかは空中ブランコで飛んで、掴んでもらえなくて落としたりしてるんですよ。
松本 難しいね
安藤優子（ゲストコメンテーター）
ナイフを投げても当たらないのがすごいわけですよね。
兼近
そうです。そういう芸を見せて頂いていたんだな、って入ってみて知りました。
松本
でも浜田はナイフ刺さったほうが笑うけどね。
会場笑い
ここでひと段落したのですが、トークはまだ続きます。
松本
福田さんがそういう考えになっているんだったら今はそれでいいと思う。
でもずっとそれでやる必要もないし、（世間が）変わっていったらまた変えていったらいいと思う。
さっき「ネタと世間とでねじれていっている」って言ったけども、ネタをやめていった方がこのねじれは大きくなるんじゃないのかなあ。
このねじれを直すためには、我々は「そこを引かずにやる」っていうのもアリなんじゃないのかなあって思う。
福田
視聴者さんに一番分かってほしいのは、太っていて学生時代に惨めな思いした人が、それを笑いで面白くしてもらって、それで人気者になってスターになってコンプレックスがなくなったっていうのもいっぱいいるんですよ、芸人の中には。
うちのかなでちゃんもそうだし。
で、ゆめっちゃなんかもいじられるために太ったらしいんで。
そことどうしても段差があるっていうのが、なんかじゃあ私たちがネタするときに、自分が面白いと思ってるけど「でもこれ誰か傷つくんだろうなー」って思いながら堂々と披露するっていうことが、やっぱちょっと意味あるのかなって思ったっていうのがあるんです。
松本
ブスいじりなんかをしたときに、世の中の空気が今そうなっているのはあるけども「やってる側がすでに躊躇しちゃっている、っていうのから受けが悪くなってる」って言うのも絶対あると思う。
福田
「太っている人が人気になる」って一番多様性を認めているし、それを一切いじらないってなると逆に腫れ物に触るみたいな感じになるのでそれを理解してほしいんですけど、なかなか浸透しない。
兼近
変わらないであって欲しいっていうのは思います。
お笑いは、僕は先輩が作り上げてきたもので、やっぱりサーカスなんで俺は正直変わらないで欲しいって思います。見に来る人が楽しむ場所なんで。
そのうち見世物小屋みたいになって廃れていくかもしれないですけど、でもやっぱり楽しい場所であるんで。
松本
だから我々はもっとプロフェッショナルにならなければいけない。
容姿いじりに関してですが、武器に出来る人が自身で笑いを取るのは全く問題のではないでしょうか。
しかし一方でコンプレックスと向き合っている最中の人にとっての容姿いじりが辛いものであるというのも理解できます。
また同番組内で兼近の別の発言がとても響いたのでこちらで取り上げさせてください。
ワクチンの配布が遅れているという話題に対して
東野（司会）
「今ワクチンを平等に打とう」と言う議論がある中で、ワクチンの順番で考えたときにどうですか？
兼近
僕はもちろん「高齢者優先で」「医療従事者優先で」と言うのはあるんですが、結局20代、僕らのところには多分「未来永劫回ってこない」って言う感覚があるんですよ。
ある程度落ち着いた頃にさあ打てますよ、どうしますか？てくると思うんですよ。もうコロナ終わってるわみたいな。
とりあえず僕らはその重症化することも少ないって言われてる世代なので、若者は置いといて上の世代でごちゃごちゃ決めて欲しいって感じがあります。
スタジオ笑
兼近
もう若者の事は一回忘れてほしい 笑
でも！でも学業とかそれのほうにすぐに皺寄せが行くんですけど、、学校休校にしますとか、終業式成人式。。
学びと言うものは不要不急じゃないじゃないですか。
絶対にやるべきものじゃないですか。
だからそこを何か、皺寄せを若い者に行かせるんじゃなくて、そこも上の世代で考えてやって欲しいなってところがあります。
もう、ホント涙が出るくらいに同意です。
重症化する高齢者のために十代、二十代の行動を抑制して、高齢者に比べてもとても貴重な「時間」や「経験」を消費させているのに、ワクチンは最後にまわされる。
上の世代は若い世代にどうやって顔向けすればいいんでしょう。
さらにメディアでは感染拡大は若者が出歩くせいと糾弾され、若者の自粛の末に何を返してあげられるのでしょうか。
「学びと言うものは不要不急じゃない」すごくささりました。