口唇口蓋裂のお子様は症状にもよりますが母乳を飲むのが難しいことがあります。
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口唇口蓋裂は母乳を飲むのが困難
唇や顎に「裂」があることで「おっぱいを飲む」「食べ物を取り込む」と行った行為がしにくくなります。
赤ちゃんがおっぱいを吸う際には唇を密着させて吸いますが、唇に裂があるとこの「密着度」が下がってしまいます。
そのため普通の子に比べて同じように吸っても「吸い込む力」が弱くなってしまいます。
また口蓋(口の上の部分やアゴ)に裂があることでも「吸う力」が伝わりにくくなり、おっぱいが出にくくなってしまいます。
また口蓋裂の場合は「飲み込むのが上手に出来ない」と言ったケースもあるため、しっかり赤ちゃんを観察することが重要です。
どちらも裂によって「力の伝達が」うまくいかなくなってしまうことが原因ですね。
ただし「口唇裂(くちびるのみに裂がある場合)のみ」の場合は大きな問題がないことが多く、哺乳瓶なども通常の乳首の形状で問題ないことが多いそうです。
口唇裂だけの場合は手術をする前でも、赤ちゃんの口の中にお母さんの乳首を保つようにすれば、母乳育児をすることができます。
ラ・レーチェ・リーグ「母乳なんでも相談室 」より:https://llljapan.org/faq
またもちろん直接の母乳以外にも「搾乳」して与えるといったことも可能です。
そしてその際にはNUK口蓋裂用乳首を使うことが多いです。
ただしお子さんの症状によって適合するものが違うため、出産後に先生と相談してから購入しましょう。
他にもピジョンの社の「口を大きく開くことで唇の密着度を上げる」といった形状になっているタイプの乳首などがあります。
ピジョン社のP型乳首(普通サイズ、口蓋床を使用するときのスモールサイズ)は、かなり一般的です。こども病院の売店にもおいてあります。
ほかにもチュチュベビーから口蓋裂用のメディカルタイプ乳首が発売されております。コンビ社、ほかにハーバーマンなどの輸入製品も利用できます。
千葉県子供病院より引用:https://www.pref.chiba.lg.jp/
ピジョン
チュチュベビー
コンビ
旧ハーバーマン
現在は「メデラ」という社名に変わっています
今回調べてみましたが一昔前と比べると現在は口唇裂・口蓋裂、そして口唇口蓋裂用として様々なタイプの乳首が販売されていました。
またこれらは病院などでも販売されていますが、先ほどのリンクのようにアマゾンでも手軽に購入することが出来ます。
赤ちゃん用の乳首は口唇口蓋裂の症状を照らし合わせ、個々にあったものを選ぶ必要があります。
そのため「レビュー」や「評価」をそのまま受け取ってはいけないと感じました。
担当の先生と相談し、商品の特徴を把握して購入するのが大事ですね。
口蓋裂を塞ぐ医療用器具
また口蓋裂の場合には、口蓋床(こうがいしょう)という「裂の部分を塞ぐことで補乳しやすくするための器具」もあります。
出生後なるべく早期に口腔内の型を取り、口の中に入れても問題のない材料を使って作られます。
画像 東京歯科大学千葉歯科医療センターより:https://www.tdc.ac.jp/ch
「ホッツ(Hotz)」と呼ばれる口蓋床が普及しています。
ホッツは補乳しやすくなる以外にも、鼻中隔の痛みを防ぐと言った役目もあります。
ただし赤ちゃんは成長が早いため、口蓋床は定期的に通院して装置を調整する必要があります。
Hotzに関しては行なっていない病院もあるため、事前に担当医さんに相談しましょう。
口唇口蓋裂 授乳時に注意することまとめ
口蓋裂の身の場合には大きな問題がないことが多いということがわかりました。
ただ現在は医療器具やサポート器具が発達しているため、赤ちゃんに合った乳首を探すということがしやすい環境にあります。
ネット通販って本当にありがたいですね。
お子さんをしっかりと観察する、担当医の方にちゃんと相談する、この2つが出来ていればあまり大きな心配はしなくて良いと感じました。
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