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書評「読みたいことを、書けばいい。」

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私はこの本を「少しでもブログを書くのを楽になりたい」という理由で購入しました。

もっと具体的に言うと「ネタがない時でもさらっと文章が書けるようになりたい」と思っていました。

ただ読んで分かりましたが、この本は私のような「ブログ」をはじめとする文章を書く人が読むことで「読み終わった時から文章がスラスラ書けるようになる」という本ではありませんでした。残念。

むしろ「書くことの難しさ」を思い知らされる本でした。本文中には

この本は「書くことの本来の楽しさ」と「ちょっとのめんどくささ」をあなたに知ってもらいたいという気持ちで書かれた。

とありますが、絶対にめんどくささがかなり大きい。

ただ学べたことも大きかったです。「自分が伝えたいと思ったこと」があった時に「どうやって文章に説得力を持たせるか」を学ぶことが出来る本でした。

どんな人が書いている?

「読みたいことを、書けばいい。」は1969年大阪生まれで早稲田大学に進学後、電通で24年間コピーライターとして勤務.
2016年に退社した田中泰延氏が執筆した本です。

田中泰延氏は「エンタメ新党」と言う、映画批評を書いており、こちらでチェックすることが出来ます。

https://www.machikado-creative.jp/planning/61884/

映画を「自腹で払い、言いたいことを言う」と言うのがコンセプトで、いいものはいい悪いものは悪いと忖度なしで批評しています。

個人的に映画評は、読んでいて合う部分もあれば合わない部分もあり、そこがいいと思っています。

この本で刺さったところ

作者はさすが元広告代理店勤務というか「当たる広告の作り方」を元にした「人を文章で惹きつける方法」もさらっと書いてあったが、私にはとてもためになった部分でした。

当たる広告は人間の欲望に関わる気にしていることが多い

例えば言葉を置き換えることで、読者に当事者意識を持たせるということ。

メーカーが車の「燃費の良さ」をどれだけ伝えても、車を大好きな人には刺さることもありますが、一般の方がが興味を持つことは少ないです。

しかし「燃費がいい」を「お金が浮く」という具体的な利益に置き換えることで「それはお得だ」と思う人が一気に増えます。

本の中ではこの「置き換え方」の例が他にも載っているので気になる方はぜひ読んでみてほしいです。

TVやネットCMを見る視点の変化

またこの本は「広告がどのようなプロセスで作られているか」を知り自身のセールス力の向上につなげることが出来ます。

本書には作者が働いてきた知識をもとに、広告代理店が

  • どのような思考でなにを重視しているか
  • 企業と購入者どのような利益を出すのが仕事なのか
  • どのような責任を負っているのか

が解説されています。

このような思考や知識を知る前とでは広告の見え方も変わり「広告が伝えようとしているメッセージ」により気づくことができます。

TVで流れるCMにも、商品の効果を伝えるもの、商品の名前を覚えさせるためのもの、商品や企業イメージ自体を向上させるためのものと様々です。

それをどのような方法でアピールしているかを考えながらCMを見ると、あなたが商品をおすすめしようとする際のアイディアとして応用や活用をすることができます。

また広告代理店の重要な仕事としてこのように解説しています。

広告主自身は「この製品と我が社は優秀で素晴らしくて、ここもあそこも良くて最高です」と言ってくるが、そこを他人の目で無責任に切って捨てるとこは捨てる。

意外でも納得のできる奇抜なエントリーシート

これはブログはもちろん、文字制限のあるTwitterをはじめとするSNSや、仕事でのメールをはじめとする文章でも同じですよね。

また本書の128ページではエントリーシートの書き方があり、これは就活生には必見です。

一見すると「これで通るの?」と言うエントリーシートなのですが、実際に作者はこれで複数の企業から内定をとっています

そして解説を読むと「確かに」とうなずいてしまうような内容です。

現在就活や転職活動をしている方、また考えている方や準備をしている方は一読の価値ありです。

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