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口唇口蓋裂は言語障害の心配はほぼない 出産への記録

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お腹の子が「口唇口蓋裂」と診断された際に、口や喉が通常の形状とは異なるのだから「将来言語に影響があるのでは?」と心配になってしまいました。

しかし口唇口蓋裂と診断されても、適切な手術の後トレーニングを行うことで言語障害が残る可能性はほぼないそうです。

口唇口蓋裂には、様々な心配なことがあります。

ー中略ー

特にことばの獲得は、親御さんにとって手術のことや上顎の成長や咬み合わせなどと同様にとてもご心配されている課題と思います。

しかし結論から申し上げますと「口唇口蓋裂のことば」は、他に難聴や発達の問題がなければ、適切な時期に適切な治療を受ければ、正常なことばを獲得することができます。

鹿児島大学病院 口唇口蓋裂専門外来より

https://w3.hal.kagoshima-u.ac.jp/

詳しくは本文で解説していきます、

こちらの記事では将来私たちの子どもが「口唇口蓋裂の治療」でお世話になる大久保文雄先生から実際に聞くことができたお話をまとめています。

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そもそも発声の仕組みとは?

私たちの声の元は「肺から押し出される空気」です。

この空気が声帯(せいたい)を振動させ、声道(声の通り道である口腔・鼻腔)の共鳴により修飾され、口や鼻から放射させることにより声が作られます。

参考:一部wikiより引用  https://ja.wikipedia.org/

 

しかし主に口蓋裂の場合、鼻などから空気が抜けてしまいうまく発声できないことがあります。

これに関しては岡山大学病院のページで「よくおこる発音の問題」についての記載があり、こちらがわかりやすかったです。

https://www.okayama-u.ac.jp/

最も多いのは、鼻(鼻咽腔)と口の奥のほうののどをふさぐ弁がうまく機能せずに、発音するときに空気が鼻のほうへ漏れてしまいます。

 

口唇口蓋裂は病院選びが大事

私たちは担当の先生より、口唇口蓋裂の方の言語障害は「手術によって大きく変わる」というケースが非常に多いと説明を受けました。

 

そのため口唇口蓋裂の治療実績が多い病院「先生のお話を伺う」「治療方針をしっかり確認する」というのが大事だと感じました。

病院別の口蓋・口唇先天性疾患の治療実績退院患者(2019年4月〜2020年3月) はこちらで公開されています。

病院口コミ検索サイトcaloo:https://caloo.jp/dpc/disease/1109

リンク先にも記載がありますが、件数が10件未満の場合は統計が公開されていないそうです。

 

各院のHPで治療法がチェックできることも

また「口唇口蓋裂での言語障害への治療方針」はHPなどに掲載していることろも多いため、各病院のHPをチェックすることも参考になります。

例えば「東京歯科大学 千葉歯科医療センター」では、経過観察の後3歳頃より鼻咽腔閉鎖の状態・構音異常が無いかなどについて聴覚的に評価を行っており、その後5歳になっても構音異常が改善されなければ言葉の治療を行っています。

東京歯科大学 千葉歯科医療センターより:https://www.tdc.ac.jp/ch/

昭和大学病院での口唇口蓋裂と言語障害

私たちが伺った東京都の昭和大学病院の場合、口唇口蓋裂の治療のための手術を行った後、学校に行くまでに言語障害が残ることはほぼ100%ないそうです。

ただしお子さんによっては術後、言語に関するトレーニングの必要があります。

95%が1回以内のトレーニングで改善

昭和大学病院の場合、手術後の言語に関して

  • 問題がなかった:50%
  • 手術に問題はなかったがトレーニングが必要だった:45%
  • 2回以上のトレーニングが必要だった:5%

となっているそうです。

ただし「問題ない」と診察された方の中にも得意不得手があり「言語に全く問題がない人」が大半ですが「アナウンサーや声優などは難しいが、日常生活に問題はない」という方が10〜15%ほどいるそうです。

また口唇口蓋裂以外の合併症などを持った場合はトレーニングが2回以上必要なことがありますが、それでも学校行くまでには言語障害が残る可能性はほぼなくなるそうです。

 

口唇口蓋裂の場合「トレーニングが必要」という可能性はありますが、基本的に大きな心配はしなくて良さそうです。またちょっと安心することができました。

口唇口蓋裂 言語障害に関してのまとめ

口唇口蓋裂による言語障害は「病院の治療実績」や「治療方針」を確認する重要性はあるものの、小学校に入るまでにほとんどのお子さんが日常生活に問題なく言葉を発することが出来そうですね。

口や喉に関わることなので気になっていたのですが、大きな心配をする必要はなさそうです。

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