本屋の棚に「news every」でお馴染みの「藤井アナウンサー」の本が並べられていた。
咄嗟に手を伸ばした理由はコロナが蔓延する中でテレビから呼びかけていた彼の言葉に、彼の優しさに心を動かされた経験があったからだ。
【#藤井貴彦 アナのメッセージ】
番組最後に放送した#藤井アナ の言葉を投稿します。
「この大会に純粋な思いを
努力を注ぎ込んだ人がいます
その人たちへの
リスペクトは忘れたくありません」
※一部抜粋#newsevery #全編は動画で pic.twitter.com/TjNqtC0Gkv— news every. (@ntvnewsevery) July 23, 2021
私はいつも優しくしてくれる友人、したくない喧嘩をしてしまう妻に「もっと優しくなりたい」と思いこの本を手に取りました。
他にもついついお子さんにきつくあたってしまうお父さんやお母さんにもおすすめの一冊です。
日記から得られるもの
著者である藤井氏はこの本を通して伝えたいことの一つは「日記を書こう」ということでした。
私は日記というものが小学生の時から苦手で続いた試しがないため、日記という単語を見た時点でちょっと引いてしまいました 笑
しかしこの本を読んでいるときにはそんな私ですら「試してみよう」と思わせてくれる魔力がありました。
それは藤井さんが実際に日記を付け、そこから得るものがいかに大きいかがしっかりと書き記されていたからです。
日記を付けてから一週間でも得られたものがあった
実際にこの本を読んでいる途中から簡単な日記をスマフォに綴っているのですが、続けてから今日でちょうど1週間になります。
私が綴っているものが日記と呼べるかどうかはわかりません。
本の中で勧められている方法よりも簡単で、起きたことや感じたことをメモしておき、1日の最後に簡単にまとめるという方法をとっています。
まずは目標は小さい方がいいと思いこうしました。
その結果、私が以前より優しくなれたかどうかは分かりません。
ただ何かにイラッとした時はこのスマホ日記帳に一度メモするおかげで「なんだこんな小さなことじゃん」と感情を客観的に見ることができたり、他人への落胆なども「これは自分の思い込みが悪かった」と反省したりすることがありました。
もちろん藤井さんのように「これは視点を変えて伝えればいいかも」と思えることもありました。
仕事面にもちょっぴり効果が
他にもメモして役立ったのは仕事の反省です。
すぐ忘れがちな小さなミスなどを書いておくのは再発防止に強く役立ちます。
また本の中にも書いていますが、似たような仕事がある際にメモや日記を見返すことでその時に意識したことや注意したことを事前に体に染み込ませることができるようになります。
日記は未来の自分が褒めてくれる
メモして良かったことはイラつきや反省だけではありません。
先日電車内で席を譲ろうとしたのですが、結局断られてしまいました。
これをメモしておき、1日の終わりに日記にしました。
体の弱そうなおばあさんが電車に。ただ少し距離があり悩んだが近寄って席を譲ろうとした。一駅だけなのでと結局断られてしまった。もう少しだけ早く行動できればよかった。
この感情を書き記すのは少し恥ずかしいですが、小さい良いことって誰も褒めてくれないですよね。
わざわざSNSに投稿するほどのものでもないし。
でも書いておくことで未来の自分が褒めてくれるということに気が付きました。
これはつい先日のことですが、1年先の自分も5年先の自分も褒めてくれると思っています。
そして同じ行動をしようとするのではないでしょうか。
遅くなりましたが、こんなメモや日記をかくきっかけとなった文を「伝える準備」から少し長いですが引用して紹介します。
日記をもしずっと書いていれば、10年前の今日がどんな日だったかが記されています。またその周辺の日を読むことでどんな仕事をどんな気持ちで行っていたかを知ることができます。
10年後の未来は?と問われた時、こうなっていたいという願望がいくらあっても未来の情報を得る方法はありません。
しかし10年前の日記を見返せば、今の状況を比べることはできます。
そして10年前の情報と今を比べれば自分の考えがどのように変わったか、何が成長したかを実感することができます。
まとめ
「伝える準備」はなぜ藤井アナの言葉が世代を超えて多くの人の心に響くのかがしっかりわかる本でした。
藤井さんのように指摘の方法をポジティブな言葉に置き換えたり、技術面でアプローチしたりする方法をすぐに身につけることは難しいです。
しかし1行や3行の簡単な日記、それが難しくても1日のうちに起きた感情の変化を少し記録するのはとても簡単に続けることができました。
そんな書き記した日記は、見返すことで今の、そして未来の自分を変えることができます。
「身の回りの人」や「大切な人」に優しく接したいという方はもちろん、未来の自分を変えたいという方は是非一度読んでみてください。