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ワイン展に行ってきた感想 - 行く際に絶対にこれだけは知っておいてほしいこと -

更新日:

以前の記事 ワイン展ーぶどうから生まれた奇跡ー でも書いたように、10月31日に上野国立科学博物館にて行われている「ワイン展」に行ってきました。

 

本記事では

  • ワイン展のみどころと感想
  • ワイン展のショップの魅力
  • ワイン展ブックレットの魅力
  • ワイン展はデートに使えるか?

について書いて行きたいとおも……うのですが!

どうしてもこの記事を見た方にこれだけは伝えたい!ということがあります。
それは「是非!音声解説と共に館内を見てほしい」ということです!

ということで、まずはワイン展の音声解説について書いて行きます。

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情報量が劇的に変わる音声解説

 

同じ解説ではなくプラスアルファ

私はそもそも音声解説とは「展示されている解説文を、音声で読み上げてくれるだけ」のものだと思っていました。

ワイン展の音声解説は、展示されている資料を「より深く理解するための解説」が流れます。そのため、展示されている情報とは別の情報になります。
かといって、堅苦しい言葉ばかりを使っているわけではありません。こちら側に話かけるように、分かりやすい説明で語りかけてくれます。

 

「文章解説をしっかり読み込みつつ、音声解説でさらに知識を深くする」といった使い方はもちろん、
「解説の文章は飛ばし読みし、展示された資料や作品を眺めつつ、解説部分は音声解説に任せてさらっと見る」といった使い方も可能です。

とても聞きやすく、観覧を邪魔しない声

そんなナレーションをしているのは声優の諏訪部順一(すわべじゅんいち)さん。

12947_original

出展:topicks http://topicks.jp/12947

 

ワインの醸造所「シャトー・カハク」の若きオーナーという設定で、あなたにワインの世界を解説してくれます。

 

私は声優さんにあまり詳しくないのですが、wikiを見てびっくり。超売れっ子声優さんですね。

仕事の量も多いうえに、アニメ関係だけではなく、バラエティ番組やドキュメンタリー番組などのナレーションも数多く担当している方です。声を聞けば「あー!この人!」「どこかで聞いた声!」との印象を持つのではないでしょうか。

有名作品をここに書きだそうとしましたが、あまりにも多いため、wikiへのリンクを張らせていただきます。

諏訪部順一wikipediaへのリンクはこちら
そんな諏訪部さんの解説ですが、柔らかい語り口調でとても聞きやすかったです。「おやすみシリーズ」
なんてCDを出しているのも納得の声色。

 

他の美術館も「ワイン展の音声解説」の様に魅力満載だったらさくっとレンタルしちゃうのですが、ここまでのクオリティで提供しているものは、あまりないんでしょうねえ。

 

音声解説のレンタル方法

レンタルの方法ですが、受付を済ませ館内に入り、展示物のある直前で「音声ガイド」の受付所があります。希望者はこちらで料金を支払い、端末をレンタルします。

1人の場合¥520円。ペアで2台をレンタルすると、若干割引され¥1,000円となっています。

使い方はその場で教えてもらえますが、本当に簡単。

下の写真を見て頂くと「21」とありますよね。ここで端末を「2」「1」と押すことにより、その個所に対応した音声解説がヘッドフォンに流れます。

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気になった解説は何度聞くことも可能ですし、一時停止も出来ます。できれば「10秒戻し」といったチョイ戻し機能も付いてて欲しいとは思いましたねー。

 

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館内で見た!こんな音声解説の使い方

館内では、1つの音声解説を二人で使用しているかたも見かけました。

一つ一つの展示は濃いものが多いため、こういった使い方もありですね。ペア料金もあるので、個人的には同時に聞いて感覚を共有しながら見ていく方が楽しいかとは思います。

以上がワイン展の音声解説の特徴です。500円でこの解説はお得になっていると思いますよ。
それでは音声解説はこの辺にして、ワイン展について書いていきます。
なお当ブログでは撮影OKの写真を掲載していますが、これらはほんの一部です。

これから行こうとしている方も、予習のようにサラッと見て頂ければと思います。

 

ワイン展の感想。どんな感じなの?

ワイン展の見どころと感想

さてワイン展の魅力ですが、館内はこの様な流れになっていました。

  1. ぶどうと、畑について
  2. ワインが出来るまで
  3. ワインの出荷
  4. ワインの歴史
  5. ワインをもっと楽しむ

 

1.ぶどうと、畑について

まずは原材料あるブドウについての展覧です。

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こちらではブドウの写真だけではなく、一部のブドウの模型もありました。

ワインによく使われる、聞き覚えのあるブドウの形を実感することができます。

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2.ワインが出来るまで

次はブドウ畑に関しての資料からスタートです。ブドウが「どのように実るか」や「栽培方法」などを知ることが出来ます。

ブドウが実っている畑のセットや、映像でのブドウ畑の一年の出来事の解説などがあります。

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意外に面白かったのがこの病気のブドウの実を選択するゲーム。

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この様な問題が3つの品種で出題されます。
しかしぶどうの病気って、意外とグロイというか、果実がこんなにも見た目でダメになっちゃうんですね……

 

3.ワインの出荷

こちらでは、収穫されたブドウをワインに加工する工程を知ることが出来ます。

過去に果汁を絞り出す方法として行われていた、足でブドウを潰す体験を出来たり(模型ですが、踏むことが出来ます。ちょっと癖になりそうな感覚……)

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果汁を絞り出す圧搾器をはじめ、

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様々な器具を見ることが出来ます。
他にはなぜボトルの形状が数種類あるかを知ることが出来たり

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コルクについての知識を深めることもできました。

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個人的に面白かったのは、とても甘い口当たりで特に女性に人気のデザートワインとも呼ばれる「貴腐ワイン」についての知識です。

「なぜ貴腐ワインが甘いのか」や「貴腐ワインが高価な理由」が分かりやすく解説されていました。貴腐ワインを一度でも飲んだことのある方は是非見てほしいですね。

 

4.ワインの歴史

次はワインの歴史についての展示です。

ここでは、ワインがどうやって生まれ、どのように各地に広がっていったか。またどのように日本に伝わってきたかを知ることが出来ます。

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そして各地でワインに使われていた「土器」や「酒器」などの貴重な品々が展示されています。

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私は授業の世界史が得意ではなかったので、膨大な情報に圧倒されかけましたが、優しい音声解説にかなり助けられました^^;

 

5.ワインをもっと楽しむ

ワインの歴史から雰囲気が一転。こちらは日常にも有効活用できる知識がたっぷりの展示ゾーンです。

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ワインの香りの種類を知ったあとに

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ワインの香りの表現に使われることが多い、バラやピーマン等の香りを実際にその場で嗅ぐことができます。

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それだけではなくこの後には、先ほど用意された4種類の香りの中のどれか+樽の熟成香りをブレンドした「ある香り」が用意されている、ちょっとしたゲームがあります。こちらも面白かった。
他には「ワインラベルの読み方」や「美味しいワインの飲み方」、そして「グラスの選び方」が解説されていたり、「どの時代のどの地方のワインが美味しいか」を表記したヴィンテージチャートが展示されていました。

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毎年異なる芸術家が描くアートラベルで有名な「シャトー・ムートン・ロートシルト」の各年のワインラベルの展示。

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そして気になっていた、170年もの間海底で眠っていたシャンパン。

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以上、極々一部の写真と情報ですが、ワイン展の雰囲気は伝わりましたでしょうか。

 

ワイン展ショップの魅力

ワイン展のメイン展示の先の第二会場には、ワインショップ「エノテカ」が特設ページを開設しています。

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こちらでは、会場限定の田崎真也さんがセレクトした「限定のワイン」が販売されています。

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第2会場内特別展ショップにて、田崎真也氏がセレクトした本展だけのオリジナルワインを数量限定で販売します。赤、白の2種類で、ともに仏ボルドー産です。

両方ともに1本2,500円です。私は赤を購入しましたが、この価格帯で飲めるワインとしてはとても美味しいと感じました。

香りが複雑で強く、味は重工なものの重すぎないため、肉料理以外にも幅広く合う印象を受けました。

他にもお買い得な複数本でのセット販売や、オリジナルグッズなども売っていました。

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いつもとは違った楽しみ方が出来る

私はワインショップにいっても、普段は「なんとなく美味しそう」と選ぶだけだったり「いつもと同じもの」を買うだけになりがちになってしまいます。

ですが、ワイン展で知ることが出来た知識を元に「このブドウと産地の組み合わせだから、渋みがつよいのかな?」とか「このワインならこういったグラスが合うんだろうなー」等と、いつもとは違う気持ちでワインショップを見ることが出来ました。

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また、こちらでは今回のワイン展のブックレットも売っています。

 

ワイン展ブックレットの魅力

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ブックレットは1,500円で販売されています。

絵画系の美術展のブックレットは、おそらく権利関係の問題からか2,500~3,000円以上のものが大半です。それに比べると安価な価格設定になっているのではないでしょうか。

 

展示以上の情報量

ブックレットの内容は、ワイン展の展示に沿ったものですが、会場内の資料や解説が一通り載っているだけではありません。

音声解説の情報はもちろん、さらに関連した情報なども掲載されています。

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また、ブックレットにしかない情報もあり「ワインの現在(いま)」の章として、世界のワイナリーと日本のワイナリーについての解説、資料が追加されています。

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濃密な資料としても価値がありますが、買ってよかったと思ったのは、なんといってもこの本を読みながらワインを楽しめることです。
館内資料にもあった「ヴィンテージチャート」(同じ物がそのまま載っています!)、ワインに含まれる香りを系統ごとにまとめた「ワインのアロマホイール」を見ながら飲むワインはワインショップ同様、これまでの日常とはまた違った楽しみ方を出来るためのアイテムです。

 

ワイン展はデートには使える?

ワイン展を一通り見終わってまず私が思ったことがあります。

それは「確実にワインを飲みたくなる」ということ。そして更にワインを選んでみたくなるということです。

 

ワイン展後はワインを"選べる"お店がオススメ

館内ではブドウの品種はこうかーとか、香りや色、産地の特徴とか、もちろん全部は覚えられないかとは思いますが、それでも断片的には覚えているはず。

またワイン展後半の展示は、私たちが実際にワインを選ぶ際にも使える知識を得ることが出来ます。

そして最後に待っている展示後のワインショップでは、ワインを眺めることで簡単にその知識を復習しつつ「なんとなくワインが飲みたいなー」となるのは、ワインに興味がある方なら自然な流れです。
ですので、もしもあなたがワイン展に行く約束を取り付けた際、その後に食事に行くなら絶対にワインを数種類置いているところを予約しておきましょう。

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博物館でもワインは用意されてはいますが……

現在は国立科学博物館の地球館2Fにはレストラン「ムーセイオン」にて「ワイン展特別メニュー」が用意されています。

営業時間は10:00~17:00(金曜日のみ~20:00)と、早めの時間でないと利用できませんが、

・ジネステ・セレクションの赤、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー
・ジネステ・セレクションの白、シャルドネとソーヴィニヨン・ブラン

の飲み比べを行っています。
赤or白で2種の場合は600円、4種の場合は1000円と、リーズナブルな価格で飲み比べをすることが出来ます。

ワインに合う料理も何品かありますが、あまりお酒を堪能できる雰囲気ではないため、軽く楽しんだ後、店を変えたほうが良いかもしれません。

それか、良いワインを家に既に用意しておいての宅飲みなんかも楽しそうですね。

 

特別だけどお手頃価格のワイン

その場合赤や白、ロゼやスパークリングも良いですが、ワイン展を見た後なら貴腐ワインがオススメではないでしょうか。

館内でも紹介されていた世界三大貴腐ワインです。観覧中は「世界3大!」なんて言い回しに、高そうなイメージを持ってしまうかと思います。ですが価格を見てみると、フランスボルドーのソーテルヌなど、案外お手軽な値段の貴腐ワインもあります。

以下の「トカイ」「トロッケンベーレンアウスレーゼ」と比べると嬉しい価格ですよねー。

トカイ

トロッケンベーレンアウスレーゼ

 

貴腐ワインは甘い飲み口なので、デザート感覚で飲みすぎちゃうのが玉に傷ですね。

 

行くなら早めがオススメ!

ワイン展の混み具合、今は空いているようですが

以前、同じく上野駅の国立博物館にて開催されていた「クレオパトラとエジプトの王妃展」の最終日に行ったことがあるのですが、入場までに約30分かかるという盛況ぶりでした。
実際に館内もかなり混み合っており、見たい展示物があっても近づくまでにちょっと時間がかかりました。

 

スタッフさんの声を盗み聞き

入場のために並んでいる際に、行列整理を行っているスタッフさん同士の会話が聞こえてきましたが、その内容はこんな感じでした。

新人っぽい女性「最終日ってすごいんですね。。昨日もすごかったですが、これほどとは……」

ベテランっぽい男性「最終日近辺は大体混み合うけど、ラストはまた別だねえ」
別のスタッフにも美術館の混み具合の傾向を聞いてみましたが、人気のある美術展ほど最終日が近づくにつれ混んでいくそうです。

ということでワイン展に行こうとしている方や、館内をスムーズに見たいといった方は、早めに行くことをオススメします。

 

まとめ

上野ワイン展、とても有意義な体験を出来ました。音声ガイドに抵抗がなくなったのが一番の収穫かもしれません 笑
また、ちょうど昨日コンビニに行った際に、ついついこちらの雑誌を購入してしまいました。

ワイン特集の雑誌ですが、こちらも今までとはまた違った感覚で読み進めることが出来ました。ちょーーっとだけだとは思うのですが、知識が増えて読んでて今までよりも理解出来る感じがします。
あなたもワイン展に行く事で「今まではなんとなく選んでいたワイン」も、選ぶ際にちょっとしたことを気にしてみたり、注いだ際に香りをかぐ前に色をしっかり見てみたりと、行く前よりも楽しくワインが飲めるようになるかもしれませんよ。
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